第4回 高校生探究サミットin太田市議会 開催

アイキャッチ 高校探究部会

令和7年7月31日(木)『第4回高校生探究サミット』が太田市議会議場を会場に行われました。

今回は市立太田高校がホスト校となり、市立太田の生徒が中心となって司会・進行を進めてくれました。

ぐんま探究コンソーシアムは、企画補助として支援をしています。

 

サミットの目的
  • 探究活動に熱心に取り組む生徒どうしが学校の枠を超えて、よりよい社会を形成していくための繋がりを生む機会とする。
  • 他校の生徒が実施している探究活動を学ぶことで、自身の探究活動の質を向上させる。
  • 他校、他地域の生徒たちと交流を図ることによって、探究できるフィールドを広げる。
  • 他校の生徒との意見交換を通して、探究活動の相乗効果を生み出す。

 

参加者
  • 高校生:87名
    (太田市立太田高校、健大高崎高校、共愛学園高校、ぐんま国際アカデミー中高等部、県立伊勢崎清明高校、県立前橋女子高校、県立高崎女子高校)
  • 学校教員:8名
  • 大学教員:2名
  • 一般参観者:10名程度(太田市長、太田市議会議員、他市議会議員の方々にもご参加いただきました)

 

【第1部】午前の部

アイスブレイク(自己紹介・全体交流)

参加生徒全員でアイスブレイクを行い、対話の土台を作りました。

グループを複数回作成するなどし、自己紹介を行いながら学校の枠を超えた探究を広げるための”お互いを知る”交流が行われました。

 

 

実践事例発表

今回は、4校(市立太田高校・ぐんま国際アカデミー中高等部・高崎女子高校・前橋女子高校)の代表者が事例を発表してくれました。

 

  • 為谷さん(市立太田高校)

 

市立太田高校の事例発表では、食品ロスについてインターンシップ経験と関連づけながら自身の商品開発など具体的な行動事例を発表してくれました。

  

ぐんま国際アカデミー高等部の事例発表では、イギリスのシティズンシップ教育と比較した日本の教育について、自身の生き方・在り方と関連づけた探究事例を発表してくれました。

2つ目の事例では、犬に対する偏見をなくすための子ども向けワークショップについて、準備から実施までの探究の流れを実体験をもとにわかりやすく発表してくれました。

3つ目の事例では、幼い頃からデジタル機器に触れている子どもに紙芝居を提供する意義について、ニーズ調査から実施まで、プロジェクト型の探究事例を紹介してくれました。

4つ目の事例では、高校生が主体的に意見を発するためのディベート大会の開催について、これからの探究の見通しを発表してくれました。

 

高崎女子高校の事例発表では、ポリティカルコレクトについて豊富な資料やインタビューをもとに現代課題について問題提起をしてくれました。

 

前橋女子高校の事例発表では、「パレオラグスの歩行様式について、骨格観察と計測値から推測する」のテーマで仮説から考察まで、研究のプロセスを科学的な視点から紹介してくれました。

 

「総合的な探究の時間」は、各学校が独自にカリキュラム開発を行い教育活動を進めていきます。

他校の事例を共有することで、自身の探究活動の方向性やイメージを膨らませることができた事例紹介となりました。

 

【第2部】午前の部

グループワークによる意見交換

午後の部では、はじめに各学校が混ざった4,5人グループを作り、意見交換を行いました。

 

 

グループでの対話の流れ
  • それぞれの探究活動を進めるにあたっての課題をグループ洗い出す
  • その課題について、解決策や提案をグループで対話する
  • グループの代表が意見をまとめて全体に発表

探究を進める上での悩みを共有し、自身の今後の参考とします。

 

例えば…

テーマ選定が難しい…

出てきた意見
  • とにかくインプットする
  • 情報をかき集める
  • ペアを組んで内容を見つめる
  • 先生・友達に相談
  • 興味から選ぶ、進路から選ぶ
  • ChatGPTで壁打ちする
  • 統計データを見る
  • 国別で比較してみる  などなど

 

アポイントメントを断られると、気持ちが沈んでしまう…

出てきた意見
  • 期限を設けて先に進む
  • 断られた原因など、そこから何かを得ようとする
  • 友達と練習をして臨む  などなど

 

参加生徒が各校の探究コアメンバーとなり、ここでのアイデアを持ち帰り広げていくことで、多くの高校生の探究の悩みを減らしていくことができるでしょう。

 

探究なんでも意見交換会

最後のワークは、自由な意見交換会です。

2,3年生を中心に、話題提供をしてくる各学校の生徒が事例を紹介します。

 

  

  • 参加者がどんどん質問する!
  • 各事例に考えを提供してみる!
  • 話題提供者もどんどん悩みを聞いてみる!

全3ターンを実施し、フリートークで探究の視野を広げました。

自由な意見交換を行い、それぞれの立場の見方・考え方を共有することで、自身の探究の原動力と変えていきました。

   

参加者感想

参加者からの感想の一部を掲載します。

  • 他校や自分の高校の先輩の探究を知り、前より探究学習の見通しがもてた。自分のテーマがまだはっきりしていなかったけれど、途中で何度も変わっている人の話を聞いて、考えすぎて決まらないより、まず一度ひとつのテーマに決めてみようと思った。
  • 知らない人と積極的に関わったり、話をよく聞く力がのびたなと感じました。
  • テーマのジャンルが共通していても自分では思いつかない視点や意見を多く聞き、そこから新たな発見や今までとは視点をもって考える力を身につけることができた。
  • 発表力。正直改善点だらけだったが(前を見て話す、ゆっくり話す、聴衆の表情を見る、丁寧な言葉遣い)それを自覚出来たのが良かった。とても緊張したが良い経験になった。
  • 他校や他学年の人たちの意見を聞くことができ、自分1人では考えられないような意見を得ることができました。私は、まだ探究テーマが決まっていないので、テーマ決めの方法をたくさん聞けたので、とても良い参考になりそうです。
  • 外部の人と関わることへの抵抗が減った。自ら話しかけることがしやすくなった。自分にない視点で自分の考えているテーマへの意見が聞けたので視野が拡がった。
  • 外部とのやりとりを行ったり、積極的に行動している人たちに触れ、探究への意欲が向上した。初めて会う人たちと話し、自分からつながりを広げていく力がついたと思う。
  • 探究のテーマを決めるとき、なにか一つのテーマに執着するのではなく、全く関係ないテーマとも結びつけると、化学反応みたいに自分の中で視野が広がる。
  • 他の人と協力して進めるという視点を持つことが出来ました。自分の探究したいと思っているテーマに対して無理だと思わずに探究を進める力が身につきました。
  • ずっとテーマを悩んでいたのですが、探究サミットを通して、テーマの決め方がわかり、今後の探究活動でやるべきことも明確にすることができました。
  • 意見交換をしたことで自分の視野が広がってとても良い機会となった。いろいろなテーマの人がいて刺激を受けた。

 

終わりに

今回の高校生探究サミットは、太田市議会議場をお借りして実施をいたしました。

サミットの途中では、穂積太田市長はじめ、太田市議会議員の皆さまにも飛び入り参加いただき、高校生への応援メッセージをいただきました。

 

 

また、太田市議会事務局の皆さまにおかれましても、会場準備ならびに機材設定等ご協力いただきましたこと感謝申し上げます。

 

次回 『第5回 高校生探究サミット』のお知らせ(予定)

次回の高校生探究サミットは、令和7年12月冬季休業中@高崎女子高校の実施を検討しております。

 

具体的な内容が決定しだいご案内をいたします。

いただいた振り返りアンケートをもとに、よりよいコンテンツを企画してまいります。

  

※実施日・会場は変更の可能性があります。

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